STYLIST 福田麻琴
「冬ってコートが楽しい」 4/5
気づけばいよいよ12月。すっかり冬の到来です。
急激な寒さに、慌てて〝今年のコート〟を探し始めた人も多いはず。
人気スタイリスト福田麻琴さんと一緒に今季のトラディショナル ウェザーウェア―でおすすめしたい5つのコートの魅力を紐解く連載もいよいよあとふたつ。
今回のコートは、スタイリストの福田麻琴さんとモデルの在原みゆ紀さんが真っ先に「このコートが欲しい!」と声を揃えた一枚。
麻琴さんが提案する素敵な着こなし方と共にお届けします。
ホースライディングディテールの深いサイドベンツや、
コーデュロイの襟が特徴的なBARGATE / バーゲートは、
トラディショナル ウェザーウエアを代表するベストセラー。
英国で古くから用いられてきた素材であるツイードに、
吸湿発熱機能を取り入れて現代的にアップデートした
「ヒートツイード」を採用。
ツイードの風合いや保温性はそのままに、より軽く、薄く、
しなやかに進化して、着心地の良さも格段にアップ。
ユニセックスで使えるデザインも今の気分にフィットする1着。
「メンズライク、いや紳士ライクなコートはかなり私のタイプの
テイスト。ヘリンボーン柄ツイードのシックな佇まいが大好物です。
ただこの手のコートは、たいていずっしりと重いことが多いのが
難点なのですが、これはかなり軽くて、袖を通してみて
びっくりしました。
一枚仕立てだからどこか軽やかさもあり、
それでいて発熱性効果でとっても暖かい。
襟だけコーデュロイの異素材切り替えや、裏地のブルー使い、
ドットボタンなど、細部のデザインも可愛いですね」。
by MAKOTO
「ユニセックスコート特有のゆったりとしたシルエットが、
今のリラクシームードにもフィット。
コート自体がメンズライクだからこそ、あえて
ワンピースやスカートに合わせて、大人のガーリースタイルに。
プレッピー気分がいっそう高まるネイビーのウール素材の
シャツワンピースには、コートのボタンを上まできちんと留めて、
ちょっとグッドガール風に。
コートの裾からワンピースがのぞくロング&ロングの丈バランスや、ゆるっとしたものにゆるっとしたものを重ねたバランスも気分です。
サイドベンツを外してさらにワイドシルエットにしても、
袖口をキュッと締めればスッキリ感はキープできます。
ちょっと落ち着いた雰囲気のスタイリングだから、
チェック柄ストールとカラーソックスでこの冬のキーカラーでもある「赤」を効かせてメリハリをプラスしました」。
「今年の冬はいつにも増してレイヤードスタイルが
気になっています。
だからその上に羽織るコートについて言うなれば、
着膨れしないシルエット選びがとっても大事になってきます。
このツイードコートは見た目の上質感とシルエットの緩やかさの
バランスが秀逸。こんな風にニットにデニムの鉄板コーディネートも、
今年は間にロングシャツを重ねて。首元と裾からシャツの白がのぞくだけで、ぐっと今年っぽい着こなしに見えます。
シャツ、ニット、デニムと表面感の違うスタイリングに、
コートまでも異素材のツイードを重ねて存在感をプラス。
こんなにもいろいろな質感をミックスしたスタイルも、
冬のおしゃれの醍醐味です。
メガネやシルバーのショッピングバッグ、蛍光グリーンの傘など、
小物で遊びを効かせたのもポイント」
「そもそもグレーのコートが好きなのですが、古着にもよくある
このヘリンボーンのツイード素材はかなりタイプ。
ただサイズ感がなかなかいいものがなくて。
これはオーバーサイズだけどだらしなく見えない。
味わい深い風合いはあるけど、佇まいがキレイで清潔感がある。
メンズライクなのに女性らしさもあって、とっても素敵です」
BY MIYUKI
福田麻琴さん
「LEE」「VERY」など数多くの女性ファッション誌をはじめ、
広告、CM、カタログなどで幅広く活躍する人気スタイリスト。
ベーシックを軸に今の気分を程よく取り入れてた
スタイリングが得意。
抜群の審美眼とモノヘの愛が深く、
語れるスタイリストとしても引っ張りだこ。
「ただ着るだけでおしゃれになる ワンツーコーデ」(西東社)
など著書も多数。
インスタグラム@makoto087
在原みゆ紀さん
ファッション誌はもちろん、CMや広告などで幅広く
活躍するモデル。
自他共に認める古着通。
ファッションスナップの常連で、抜群のセンスが光る
その私服スタイルにもファンが多い。
自転車と餃子をこよなく愛す、飾らない人柄で好感度大。
インスタグラム@ariharamiyuki